著作権法改正に伴う輸入盤CD規制に関するシンポのメモ より抜粋

(>CD輸入権問題シンポジウム関連リンク

>回答
日本の五大メジャーが輸入しているのは全体の輸入盤の約4割。
日本国内でプレスされる洋楽は7000万枚。
輸入されているのは、並行輸入、輸入セクションによるもの含めて6000万枚。
邦楽は1億7000万枚。還流してきているのは68万枚。とるにたらない。
輸入セクションに関しては、アメリカ側としては輸出するより
日本盤にして高く売る方が得なので、
そういう流れになる危惧があることが問題。


>川内議員
あと、議員なんて音楽判らん人ばっかなんだが、
そういう人らに、レコ協会は「海賊盤の禁止のために輸入権を作るのです」と説明してまわった。
著作権分科会の結論では、著作権法の改正にはgoは出してないわけだが、
文化庁が「国益のため」とごり押しで立法しようとしている。
依田氏と文化庁の数人のみが議員を騙して立法しようとしてるのが実情。
バラカン
(余談)アジア盤買う人なんて、その歌い手の日本盤は全部持ってそうだよね。
ブートを買う人なんて、そのバンドの正規盤は全部持ってるよね。
ブートレグはライブ録音など、海賊盤は正規盤のコピーで、全然違うと認識しています。)
>レコーディングエンジニアの人よりのコメント
次のCD規格には、リージョンコードが入ることが決っている。
次世代のSACDにはコピーガード、リージョンコードがすでに盛り込まれている。
CCCDは音が悪い。
mp3の新しい規格にはコピーガードが入る。
コピーされた場所、人が追跡できるコードが入るらしい。
>高橋氏
あと、レコ会社にはこの法案のことを知らないひとが、「かなり」いる。
日本の五大メジャーの取締役が「それってアジア盤だけじゃないの?」という反応。
小倉弁護士
個人輸入について。税関は「頒布目的かどうか」は判断できないから、
一律して取り上げる可能性高い。


>質問
ほんとに日本盤が出ない輸入盤は入ってくるのか? 個人輸入はほんとに大丈夫なのか?
バラカン
タイトルごとで判別はむずかしいから、レーベル単位で輸入禁止となる、と思った方が無難。


>高橋氏
この法案が通ることで何がどうなるかが全く判らないのがいやだ。
すぐには変化はないだろうけど、最終的にどうなるのかが怖い。

いろいろ考えはあるだろうが、↑の、「何がどうなるかわからない」、なにも消費者に説明がないというのが根本的に問題。

                                                                    • -

(以下は音声から 自分で。)
>議員
著作権分科会審議会?では「慎重に」という結論だったのに、強引に法案化された
昨年12月のパブリックコメント(政府?の求めたもの)に、全米レコード協会(RIAA)もコメントを寄せたが、
参議院審議の終わった後に知った。分科会が隠していた。「並行輸入はけしからん、憎んでいる」という内容。>RIAAのパブリックコメント
>議員の答え
公正取引委員会は「輸入権を設けるなら再販制度は諦めるべき」という立場。
>マックルーア
韓国は音楽市場5年前から50%下がった。
>佐々木
先ほどのは重要な質問。
同じ会社が日本盤と同時に輸入盤を出している。
そもそも輸入盤とは。
タワーレコードなど外資系)ある時期から状況は変わった。

インディー50−55%卸ね.メジャーは70%卸値。
バラカン>できるんですよね?)
並行輸入、個別に止めることは小さいレーベルほどやりやすい。(頼む。100%ではないが)

>高見?
フィンランド、など
インフラがないとこは、輸入盤を売る。そういうところで、再販制度がなくても、
値段を吊り上げることが出来るようになってしまう。
レシートを押さえて、連絡する。
流通経路は複雑、でも止められることもある。メーカー側の責任。法で止めるようなモノではない。
たんにライセンスした側?の責任。
再販に関しては。
たとえばJASRAC著作権料。、定価の6%となっている。これはおかしい。
オープン価格にしたとき、全部書換えなくてはならなくて・・・
バラカン>捕捉 6%が印税として渡る)
非常に暗い気持ち。出来ることは何でもしようかという気持ちでここにいます。
バラカン>メジャーとは:大手5社多国籍 東芝EMIソニー、ワーナー、BMG、ユニバーサル
 それぞれが輸入部門がある。
>石川
大体言われたが。
うちはメジャー物はない。
実際にはいろんなルートがある。とくにアメリカは複雑で、結果的に入ってくる。
・・・
並行輸入禁止などライセンス上のことは)当事者同士の問題。
バラカン
規模が小さいほど問題にならないっていう例ですね。

>のだ
知らないところで進んでるというのが腹立たしい。
ひとつ疑問。
(日米租税条約)
50%超えると。
二国間できめる、米英間では80%。
ほとんどの  は50%超えている。レコード産業に関してはすべて米が50%超え
外資有利。いまアメリカは?(500円は儲かるでしょう、・・・もっというと3がけ、5ドルで卸している、
 プロモーションもはいっている。だからじっさいは500円も儲からない)
国内盤が売れたほうが有利。
バラカン>のださんはいいんですか?
のだ>
なんで さらに洋楽売れなくなる状況いいのか。
バラカン
大手にも声かけましたが。
中原>
音楽業界代表してきました。(笑い)
石川>
アマゾンはうちらの卸値より安く売ったりしてますからね。たいこうできない。

そっから仕入れて。(笑い)

トータルでバランスをとる方法でやっている。
(しかしこの法律で)そういう利益が保持できなくなる。
だから、マイナーな分を仕入れなくなる可能性はある。

議員>
自分も騙されていた口。
依田氏と文化庁の数人でやっている。国家的詐欺ともいえる。

コストが下がらないので輸出できない。

繰り返しになるが要約。

>川内議員
68万枚の取るに足らない還流防止が目的とはとても思えない。
バラカン
消費者を犯罪者扱いしたら信頼関係は失われる。
>レコーディングエンジニアの人よりのコメント
次のCD規格には、リージョンコードが入ることが決っている。(いわないようにいわれている)
次のWindows、mp3にもコピーガード。
小倉弁護士
個人輸入について。税関は「頒布目的かどうか」は判断できないから、
一律して取り上げる可能性高い。
>全米レコード協会RIAA パブリックコメント
並行輸入はけしからん、憎んでいる」という内容。
(依田氏側からは、権利は行使しないということだが)
>議員
公正取引委員会は「輸入権を設けるなら再販制度は諦めるべき」という立場。
>石川
当事者同士の問題。法でやることではない。
>野田
知らないところで進んでるというのが腹立たしい。

この問題はなんていうんでしょう。簡単にいえば、「輸入権問題」、公平に言おうとすれば、
「逆輸入による国内盤CDの売上減少を防ぐための著作権法改正に伴う、国内盤のある輸入盤CDの並行輸入規制の可能性、およびそれに伴う国内盤のない輸入盤も念のため輸入自主規制の可能性の問題。ひょっとすると日米租税条約も絡んでいるかも。」 といったところか。
条約に関しては調べないとわからないけど、仮にこの業界も視野に入れて50%と決めたにしても、比率を逆にすればいいだけだから問題じゃない気もする。そんな力は日本企業にはないの? エイベックスとか。エイベックスとか。それにしても見えませんね。一体誰が得するのか。
なぜもう一方の関係者は出てこないんだろう。出て来れば面白くなりそうなのに。
なんにしても、見てもいないのにこうやってほとんど参加したような気になれるのも凄い時代だなあ。
以前、ちょっとした集会に参加したとき、最後の質問でやたら張り切ってた一般人がいたりして、あれは明らかにTVの取材を意識していたけど、そんなのも特にないようで。まあ、暴露っぽい話もおもしろいけど、もしこういうストリーミングでリアルタイムでデマ流されても情報を処理できるかどうかちょっとあやしい。というか、判断できない。そんな可能性も秘めつつ。

owner's log

昨年7月に著作権課課長に就任したばかりだというのに、文化審議会著作権文化会の報告書を無視して、「輸入権」創設の法案を提出するという荒技を繰り出した吉川課長

(ここはRDFが埋め込まれている。こういうのもありか。)
このへんとかみて、「輸入盤禁止」じゃなくて、ようは「正規ルートじゃない安売りの輸入盤」を無くしたいんだなと感じた。すくなくともメジャーは。(ただしRIAAパブリックコメントとやらはまだちゃんと読んでない)
まあ善意で見てってことだけど。それでもなぜ急ぐのかという答えにはならないけれど。